国際結婚に憧れる方の中で、特に人気が高いのが「フランス人」との結婚です。フランスは「愛の国」として知られ、ロマンチックなイメージを持つ人が多いですが、実際の結婚に至るまでには、独自の文化や価値観が深く関係しています。
この記事では、フランス人との恋愛がどのように進展し、どのようなステップを経て結婚に至るのか、日本人との違いも踏まえて詳しく解説していきます。
フランスでは恋愛と結婚は別物?
まず押さえておきたいのが、「フランス人にとって恋愛と結婚は必ずしもセットではない」という文化です。
フランスでは、恋愛は人生の自然な一部とされており、必ずしも結婚を前提としたものではありません。長い間恋人関係を続けるカップルも多く、「パックス(PACS)」と呼ばれる事実婚制度を選ぶケースも増えています。
それでも、将来を共にしたいという思いがあれば、しっかりと結婚へ向かう流れも存在します。
フランス人との交際開始までのステップ
1. 自然な出会いから関係がスタート
フランスでは、マッチングアプリやイベントでの出会いもありますが、共通の友人や職場などを通じて自然に知り合うケースも多くあります。
2. 「付き合おう」という明確な告白はない場合も多い
日本のように「告白してから付き合う」という形式ではなく、何度かデートを重ねる中で自然と恋人関係になる傾向があります。
3. お互いの価値観や生活スタイルを尊重し合う関係へ
付き合い始めると、頻繁な連絡やスキンシップを通じて愛情を育みますが、それと同時に「自分の時間」を大切にする文化があるため、距離感の取り方も重要です。
同棲が結婚への第一歩
フランスでは、結婚の前に同棲を始めるのが一般的です。これには以下のような理由があります。
一緒に暮らすことで相性を確かめたい
経済的にも効率が良い
結婚に対するプレッシャーが少ない文化
同棲は数年続くことも珍しくなく、その中でお互いの生活スタイルや将来設計を確認していきます。
結婚を意識するタイミングとプロポーズ
長く交際・同棲を続けた後、次のようなきっかけで結婚を意識するようになります。
子どもを持つことを考え始めたとき
住居や仕事などで安定した基盤ができたとき
両親との関係をより深める必要が出てきたとき
プロポーズはサプライズ的に行う人もいれば、話し合いの延長として自然に決めるカップルもいます。形式よりも「内容」や「気持ちの一致」が重視されるのがフランス流です。
フランスの結婚手続きと法的なステップ
フランスでの正式な結婚には、以下のようなステップがあります。
市役所(Mairie)での婚姻届出
結婚式の前に、法的な手続きとして市役所で結婚登録を行います。必要書類の提出
出生証明書、身分証明書、婚姻要件具備証明書(外国人の場合)などを用意します。公的な結婚式(Cérémonie civile)
市庁舎で行う法的に有効な結婚式で、家族や友人が立ち会います。教会での結婚式(任意)
宗教的な儀式として教会式を行うカップルもいますが、法的効力はありません。
日本人との違いに戸惑わないためのポイント
結婚に対するスピード感が異なる(フランスはゆっくり進める傾向)
結婚式よりも「一緒にいる意味」を大切にする文化
家族との付き合い方も違う(距離を保つ傾向)
こうした違いを前提に、相手の考えや文化に歩み寄る姿勢が、関係をより良いものにしてくれます。
フランス人との結婚には、日本とは異なる考え方や進め方が存在します。しかし、その違いを理解し、互いを尊重し合うことで、文化を超えた深いパートナーシップを築くことができます。
「愛」や「家族」に対する価値観が柔軟なフランスだからこそ、真に納得のいく結婚ができるのかもしれません。ゆっくりと信頼を育みながら、未来を共に描いていきましょう。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
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