韓国と日本は地理的にも文化的にも似ている部分が多い一方で、結婚に対する考え方や社会的な意識には意外な違いがあります。国際恋愛や国際結婚が増える中で、互いの結婚観の違いを理解することは非常に大切です。今回は「韓国人の結婚観 日本との違い」というテーマに沿って、両国の結婚観の特徴とその背景を詳しくご紹介します。
家族中心の韓国、個人中心の日本
韓国では、結婚は「個人の問題」というよりも、「家と家の結びつき」という意識が今も強く残っています。結婚相手だけでなく、その家族構成や親の職業、財産状況なども重視される傾向にあります。
一方、日本では結婚は基本的に「当人同士の意思」が重視され、親の意見はあくまで参考程度というケースが増えています。親の介入も少なく、結婚後の家族関係も比較的ドライです。
結婚年齢と結婚観の変化
韓国では近年、晩婚化・非婚化が進んでおり、特にソウルなど都市部では30代後半での結婚も一般的になっています。これは日本も同様ですが、韓国の方が社会的プレッシャーがやや強く、30歳を超えると結婚への焦りや外圧を感じる人が多いという傾向があります。
日本では「自分のペースで結婚したい」という人が多く、独身を貫くライフスタイルも徐々に市民権を得つつあります。
経済力やステータス重視の韓国、価値観重視の日本
韓国では特に男性に対して、経済力や学歴、職業の安定性が結婚の条件として重視される傾向が顕著です。「家を持っているか」「年収はいくらか」といった現実的な条件がチェックされることも多く、結婚は「人生の投資」とも言われるほど。
対して日本では、経済的な条件よりも「価値観の一致」「人柄」「一緒に過ごして安心できるか」といった内面的な要素が重視される傾向があります。共働き世帯も増えており、経済的な依存よりも対等なパートナーシップを求める人が多いのが特徴です。
結婚式や習慣にも文化の違いが
韓国の結婚式は、比較的短時間(約1時間程度)で終わるシンプルな式が主流ですが、披露宴や引き出物などは豪華で華やかです。また、「婚前に男性側が住宅を用意する」という文化が根強く残っており、結婚前の経済準備が非常に重要とされています。
日本では、結婚式のスタイルは多様化しており、神前式・教会式・人前式などさまざまな選択肢があります。また、少人数での家族婚やフォトウェディングなど、カジュアルかつ自由な形式が人気を集めています。
恋愛と結婚のギャップも大きい
韓国では「恋愛=結婚に向けたプロセス」としてとらえる人が多く、交際開始後すぐに「結婚前提ですか?」という確認がされることも珍しくありません。また、恋人同士の記念日を大切にする文化(100日記念、ペアルックなど)も根強く、恋愛自体に対する情熱が強い傾向にあります。
日本では「恋愛と結婚は別」と考える人が多く、長く交際してから結婚に至るケースが一般的です。恋愛期間中は自由度が高く、結婚を急かすような文化は比較的少ないといえます。
韓日カップルに必要なことは「歩み寄り」
韓国と日本、それぞれの結婚観には歴史的・文化的背景があります。どちらが正しいというものではなく、互いの違いを理解し合い、歩み寄る姿勢が国際カップルには欠かせません。
恋愛や結婚は、国籍を超えて「人と人とのつながり」であることを忘れず、柔軟な心を持つことが幸せな結婚生活への第一歩です。
結婚相談所 たかなしや
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