国際結婚には夢とロマンがありますが、現実には文化や言語の違いから生まれるトラブルもつきものです。特にドイツ人との結婚では、価値観や生活スタイル、法律上の考え方に違いがあるため、すれ違いや誤解が起こることも少なくありません。
この記事では、ドイツ人との国際結婚で実際に起こりやすいトラブル事例と、それをどう乗り越えるかについて具体的にご紹介します。
価値観の違いによるすれ違い
問題点:
ドイツ人は「自立」と「個人の意見」を重視する一方、日本人は「調和」や「空気を読む」ことを大切にする文化が根付いています。この価値観の違いが、日常のちょっとした会話や行動に影響を与えます。
例:
日本人「言わなくても察してほしい」
ドイツ人「言わなければ伝わらない」
解決策:
遠回しな表現を避け、素直でオープンなコミュニケーションを心がけましょう。小さな違いを無視せず、「なぜそう思うのか」を丁寧に伝えることがトラブルの予防になります。
家事や育児の役割分担での衝突
問題点:
ドイツでは男女平等が進んでおり、家事や育児は夫婦で分担するのが当然という考え方が主流です。しかし、日本的な「男性は仕事、女性は家庭」といった意識があるとギャップが生まれます。
例:
日本人女性が「察して手伝ってほしい」と思う
ドイツ人男性は「頼まれていないから気づかなかった」
解決策:
役割を明確に話し合いで決めることが重要です。「お願いするのは悪いこと」と思わず、具体的に希望を伝えることで、協力体制を築きやすくなります。
書類手続き・ビザ関連のトラブル
問題点:
国際結婚に必要な書類やビザ申請は非常に煩雑で、国ごとに求められる書類やルールが異なります。情報の食い違いや準備不足で予定が狂うことも。
例:
書類の翻訳やアポスティーユの不備で手続きが遅れる
ビザ申請に必要なドイツ語証明を忘れていた
解決策:
申請前に必ず両国の大使館や入国管理局で最新情報を確認し、余裕をもって準備を進めることが大切です。不安がある場合は、行政書士や国際結婚に詳しい相談機関のサポートを受けましょう。
相手の家族との距離感に関する摩擦
問題点:
ドイツでは「家族よりパートナーや自分の意思を優先する」文化がある一方、日本では「家族とのつながり」や「親との関係性」が重視される傾向があります。
例:
日本人が「家族ともっと関わってほしい」と望む
ドイツ人が「親とべったりする必要はない」と考える
解決策:
お互いの家族観を理解し合い、無理に合わせるのではなく“中間点”を探ることが大切です。必要以上に干渉せず、適切な距離感を保つことが円満な関係を築く鍵になります。
離婚や別居の考え方の違い
問題点:
ドイツでは「離婚=失敗」ではなく、「新しい人生の選択肢」としてポジティブに捉える文化があります。一方、日本では離婚に対して抵抗感を持つ人も多く、感情面でのズレが生じることも。
解決策:
万が一の事態も想定し、結婚前からお互いの人生観や問題への対処法について話し合うことが望ましいです。ドイツでは婚前契約(Ehevertrag)を結ぶカップルも少なくありません。リスクを減らすための手段として考えるのもひとつです。
トラブルを乗り越えるために大切なこと
違いを「否定」せず「理解」する姿勢
定期的にパートナーとの価値観をすり合わせる
困ったときは、1人で抱え込まず専門家に相談する
言語や文化を学び続ける努力も信頼に繋がる
国際結婚は簡単ではありませんが、それだけに得られるものも多く、パートナーとの絆が深まったときの喜びは大きなものです。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
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