国際結婚を考えている方にとって、最も気になるのが「結婚手続き」です。特にドイツ人との結婚は、両国で法的な手続きが必要となるため、事前にしっかり準備しておくことが重要です。この記事では、日本とドイツ、どちらで結婚するかによって異なる手続きの流れや必要書類をわかりやすく解説します。
まず知っておきたい:日本とドイツ、どちらで結婚する?
ドイツ人と結婚する場合、主に次の2つの方法があります。
日本で先に結婚する方法(→その後ドイツで婚姻登録)
ドイツで先に結婚する方法(→その後日本で婚姻報告)
どちらを選ぶかによって必要書類や所要時間が異なるため、生活拠点や将来の居住地を考慮して判断しましょう。
日本で結婚する場合の手続き
必要書類(日本側で用意するもの)
日本人の戸籍謄本(3か月以内のもの)
本人確認書類(パスポートやマイナンバーカード)
ドイツ人側が用意する書類
出生証明書(出生地の市役所で取得)
婚姻要件具備証明書(※ドイツの役所で発行。必要な書類は州によって異なる)
パスポートのコピー
ドイツ大使館・領事館での認証や翻訳(必要に応じて)
手続きの流れ
必要書類を準備
市区町村役場で婚姻届を提出
受理されれば、日本で正式に婚姻成立
ドイツ大使館またはドイツの役所に報告
注意点:ドイツの「婚姻要件具備証明書」は取得に時間がかかるため、早めの準備が必須です。
ドイツで結婚する場合の手続き
日本人が用意する必要書類
パスポート
出生証明書(日本の市区町村役場で発行 → 外務省でアポスティーユ認証 → ドイツ語翻訳)
婚姻要件具備証明書(在独日本大使館で発行)
戸籍謄本(翻訳付き)
ドイツ人が用意する書類
パスポート
住民登録証明書
出生証明書
手続きの流れ
ドイツのStandesamt(戸籍役場)にて結婚申請
必要書類を提出し、審査・許可を待つ
指定日に婚姻式(法的な手続き)を実施
婚姻証明書(Heiratsurkunde)を受け取る
日本の在外公館に婚姻報告を提出
注意点:ドイツでは結婚式を行う前に、法的な手続きとしての婚姻式(Zivile Trauung)を行うことが義務付けられています。
国際結婚後に必要な届け出・手続き
日本の役所への婚姻届提出(報告的届出)
配偶者ビザの申請(日本またはドイツで生活する場合)
姓の変更を希望する場合は追加の届け出が必要
子どもが生まれた際の国籍・戸籍登録の準備も要確認
手続きをスムーズに進めるためのコツ
書類は余裕を持って準備し、翻訳と認証が必要かどうかを事前確認する
お住まいの市役所・ドイツ大使館・日本大使館などに直接問い合わせをして最新情報を得る
自分たちだけで不安な場合は、国際結婚に詳しい結婚相談所や行政書士に相談するのも安心です
ドイツ人との結婚は文化と制度の融合
国際結婚は、書類手続きに加え、文化や価値観の違いも理解し合う必要があります。とはいえ、お互いにサポートし合いながら一つひとつ手続きを進めることで、信頼関係も深まります。
「大変そう…」と思われがちな国際結婚ですが、事前にしっかり準備すれば、きっとスムーズに進めることができます。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
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