「インド人と結婚したい」「インドの結婚文化について知りたい」と思ったとき、まず直面するのが、日本とは大きく異なる文化と価値観です。インドは宗教・言語・地域による多様性が非常に高く、その分、結婚に関する習慣も幅広い特色を持っています。
この記事では、インド人の結婚文化について、宗教的背景や家族構成、伝統的な結婚式の流れ、そして現代的な変化までを詳しく解説します。
インドの結婚=家族と社会のつながりを深める儀式
インドにおける結婚は、個人の契約というよりも「家族と家族のつながりを築く神聖な儀式」とされています。そのため、本人同士の合意だけでなく、家族の了承や支援が非常に重視されます。
結婚は個人の幸せだけでなく、「家族の名誉」「社会的地位」「宗教的一貫性」を保つための大切な出来事であり、親が結婚相手を選ぶ“アレンジドマリッジ(見合い結婚)”がいまだ主流です。
宗教によって異なるインドの結婚スタイル
インドには多様な宗教が存在し、それぞれに結婚に関するルールと儀式があります。
ヒンドゥー教
最も多くのインド人が信仰する宗教で、結婚は「魂の結びつき」とされ、火を囲んでの誓い(サプタパディ)など、神聖な儀式が行われます。カースト制度の影響が残っている地域では、同じカースト間での結婚が望まれることも。
イスラム教
イスラム教徒の結婚は「ニカーハ」と呼ばれ、法的契約としての側面が強く、結婚条件が書かれた契約書(ニカーハ・ナーマ)を交わします。女性側にはマハール(結婚の際の贈与金)が支払われるのも特徴です。
キリスト教
キリスト教徒のインド人は教会で結婚式を挙げることが多く、西洋スタイルに近い儀式が行われます。白いウェディングドレスや指輪交換など、日本人にもなじみのあるスタイルです。
インドの伝統的な結婚式とは?
インドの結婚式は、宗教や地域によって異なりますが、数日間にわたって盛大に祝われるのが一般的です。
メヘンディ(ヘナアート):花嫁の手や足に繊細な模様を描く儀式。美と幸運の象徴。
サンギート:家族や友人が歌や踊りを披露し合うパーティー。
バラート:新郎が馬や車に乗って登場し、音楽に合わせて家族が踊りながら花嫁の家へ向かう儀式。
衣装も非常に華やかで、女性はサリーやレヘンガ、男性はシェルワーニなど伝統衣装を身につけます。
結婚後の家族構成と暮らし
結婚後は、夫婦だけでなく義理の両親や兄弟姉妹と同居するケースも多いのがインド文化の特徴です。特に長男が家庭を引き継ぐ伝統が根強い地域では、大家族での生活が前提とされることも。
家族との関係を良好に保つことが、結婚生活をうまく進めるための大きな鍵となります。
現代インドの結婚観の変化
都市部を中心に、恋愛結婚を選ぶカップルも増えてきており、女性のキャリアや独立性を尊重する考え方も広まりつつあります。また、国際結婚や宗教間結婚も少しずつ認知されるようになり、婚活アプリやマッチングサービスの利用も一般的になっています。
ただし、伝統的な価値観が強く残る地域も多いため、相手の背景や家族構成を理解する姿勢が大切です。
結婚相談所 たかなしや
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