ドイツ人との結婚が決まったら、次に待っているのがビザの手続きです。結婚後の生活をどの国でスタートさせるかによって、必要なビザの種類や手続きの流れが異なります。この記事では、日本に住む場合とドイツに住む場合の両方に分けて、わかりやすくビザ取得のポイントを解説いたします。
まず最初に確認すべきこと:どこで生活を始めるか?
国際結婚後のビザ手続きは、「どの国で最初に夫婦生活を始めるか」によって大きく変わります。
日本に住む場合 → ドイツ人配偶者が日本の配偶者ビザを取得
ドイツに住む場合 → 日本人配偶者が**ドイツの配偶者ビザ(滞在許可)**を取得
それぞれのケースで必要な書類や手続きは異なるため、以下に分けて詳しくご説明します。
【ケース1】日本で一緒に暮らす場合(ドイツ人が日本に住む)
必要なビザ:在留資格「日本人の配偶者等」
主な条件
日本人と正式に婚姻していること
日本国内で安定した生活基盤があること(住居・収入など)
結婚の実態があると確認できる証拠(交際期間・写真など)
必要書類(一部)
婚姻届受理証明書(日本の市役所で発行)
日本人側の戸籍謄本
ドイツ人のパスポートコピー
写真(縦4cm×横3cm)
理由書(なぜ日本で一緒に暮らしたいのか)
資金証明(日本人の収入証明など)
申請場所と流れ
管轄の入国管理局で申請
審査期間は約1〜3か月
許可されると在留カードが交付される
配偶者ビザの有効期間は1年〜5年で、更新可能
【ケース2】ドイツで一緒に暮らす場合(日本人がドイツに住む)
必要なビザ:配偶者ビザ(Familiennachzug)
主な条件
ドイツ人と正式に婚姻していること
ドイツ国内で安定した住居・収入があること
日本人配偶者がドイツ語A1レベルの語学証明を持っていること(例外あり)
必要書類(一部)
結婚証明書(Heiratsurkunde)
ドイツ人配偶者のパスポートおよび住民登録証明書(Meldebescheinigung)
日本人のパスポート
ドイツ語能力証明書(Goethe-Institutなど)
ドイツ国内の滞在先を証明する書類(賃貸契約書など)
健康保険加入証明
申請場所と流れ
日本国内のドイツ大使館または総領事館にて申請
必要書類を提出し、ドイツの現地外人局(Ausländerbehörde)で審査
審査期間は6〜12週間
許可されるとドイツ入国ビザが発行され、現地で滞在許可に切り替える
注意点とアドバイス
結婚証明書や戸籍などは**翻訳+アポスティーユ(認証)**が必要になることがあります
お互いの国の役所に婚姻報告をするのを忘れずに(両国に届け出が必要)
申請前に最新の必要書類を各大使館・入国管理局に確認しましょう
語学証明が必要な場合は、早めの準備がおすすめです(独語A1は2〜3か月の学習が目安)
ビザ取得後の生活準備も忘れずに
ビザを取得した後は、以下の手続きも重要です。
日本での住民登録(在留カード取得後)
ドイツでの住民登録(Anmeldung)と健康保険加入
国際結婚後の氏名の変更(希望する場合)
ビザ取得はゴールではなく、ふたりの新しい生活のスタートラインです。しっかりと準備し、安心して結婚生活をスタートさせましょう。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
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