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フランス人に結婚しない主義が増えている理由とは?愛のかたちが多様化する社会背景を解説

欧米の結婚文化

近年、フランスでは**「結婚しない」という選択をする人々が増加**しています。恋人がいても籍を入れずに一緒に暮らすカップル、子どもを持ちながらも結婚しない家族形態――こうしたスタイルは、もはや特別なことではなく、ごく一般的なライフスタイルとなっています。

この記事では、フランス人に結婚しない主義が広がっている理由や社会的背景、日本との比較、そして国際恋愛における注意点について詳しく解説します。


結婚しないフランス人が増えている背景とは?

1. 価値観の多様化と「自由」を重視する文化

フランスでは、個人の価値観やライフスタイルが尊重される社会が形成されています。

  • 「結婚しなければならない」という社会的圧力がほとんどない

  •  愛情=結婚という固定観念が希薄

  • 「結婚=制度的な契約」であり、愛の証ではないと考える人が多い

2. PACS(パックス)など代替制度の存在

1999年に導入された**PACS(市民連帯協定)**が、結婚に代わる現実的な選択肢として広く受け入れられています。

  • 異性・同性問わず利用可能

  • 結婚よりも簡単に締結・解消ができる

  • 税制上の優遇や社会保障の一部も享受できる

3. 離婚率の高さによる慎重な姿勢

フランスの離婚率は約45〜50%とされ、「離婚を前提に結婚したくない」という考えから結婚自体を避ける人も増えています。

  • 離婚手続きが複雑かつ精神的負担も大きい

  • 結婚よりも「今の関係を大切にしたい」という人が多数

  • 離婚を繰り返すよりも、安定したパートナーシップを望む傾向

4. 子どもがいても未婚が当たり前

フランスでは、結婚していないカップルから生まれる子どもの割合が6割を超えるといわれています。

  • 法的にも未婚の親子に不利な制度はほとんどない

  • 学校や社会でも未婚の両親はごく普通の存在

  • 子ども=家庭の中心であり、結婚の有無は重視されない


データで見るフランスの結婚観の変化

  • 1980年代:成人の多くが20代で結婚していた

  • 2020年代:平均初婚年齢は男性38歳、女性36歳前後

  • 同棲・PACSの増加により、婚姻件数は年々減少中

  • 結婚を「人生の通過儀礼」と捉える人が減少している


日本との比較:フランスは“結婚しない自由”が根付いた社会

比較項目フランス日本
結婚しないことへの世間の目一般的、まったく気にされない一部に偏見や「訳あり」と見られる傾向あり
未婚の親への社会的対応法的・制度的に平等、学校でも自然な扱い書類や社会の中で「戸籍」や「婚姻状況」が重視される
結婚を選ばない理由自由を守るため、形式より中身を重視、PACSで代替可能家族の理解や経済的安定が必要という考えが根強い

国際恋愛・国際結婚で気をつけるべきポイント

フランス人とお付き合いする中で、「なかなか結婚の話が出ない」「結婚に消極的で不安」と感じる方も多いかもしれません。

しかし、それは愛情がないからではなく、価値観の違いによるものであることがほとんどです。

  • 結婚を急がせるより、「一緒にいる意味」や「将来のビジョン」を話し合うことが重要

  • PACSや事実婚も視野に入れた柔軟な関係性を築く

  • 法制度だけでなく、文化的背景を理解して歩み寄る姿勢が大切


まとめ:フランス人の“結婚しない主義”は自由と責任のバランスの上に成り立っている

フランスにおいて「結婚しない」という選択は、消極的なものではなく自立と尊重に基づく積極的な生き方です。

愛することと結婚することがイコールではない社会だからこそ、多様な愛のかたちが認められ、選べるのです。

国際恋愛を考える方は、こうした価値観の違いを理解したうえで、自分たちらしい関係の築き方を見つけていきましょう。


結婚相談所 たかなしや

https://www.takanashiya.jp/

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