映画のようなロマンチックなウェディングのイメージがあるフランスですが、実際の結婚式の形式はとてもシンプルで現実的です。フランスでは「形式よりも本質を重視する」という文化が結婚式にも表れており、豪華な演出よりもふたりらしさや家族とのつながりを大切にする傾向があります。
この記事では、フランスのシンプルな結婚式の形式や流れ、その背景にある文化的価値観について詳しく解説します。
フランスの結婚式は2つに分かれている
フランスでは結婚式が**「法的な式(民事婚)」と「宗教的な式」の2種類に分かれており、法律的には市役所での民事婚のみが有効**です。
1. 民事婚(Mariage civil)
フランスで唯一法的効力を持つ結婚式
地元の市役所(Mairie)で行われる
参加者は家族や友人など数名のゲストのみが一般的
所要時間は約15〜30分程度
服装もカジュアル〜セミフォーマルでOK
2. 宗教婚(Mariage religieux)
カトリックなどの宗教に基づく式(必須ではない)
教会で神父による挙式を行う
宗教色が強くなるため、希望者のみ実施
現在では宗教婚を省略し、民事婚のみで済ませるカップルも多数
フランスの結婚式がシンプルな理由
1. 形式より「本質」を重視する文化
フランスでは結婚式を「人生の儀式」として派手に演出するよりも、「家族や友人に誓いを伝える場」としてシンプルに祝うことが一般的です。
豪華な披露宴よりも心温まる交流の時間を大切に
予算を抑えつつもオシャレでセンスある雰囲気作りが人気
プロの司会者や派手な演出は基本的に行わない
2. 経済的な合理性を重視
日本のように「ご祝儀で費用をカバーする」文化がない
結婚式の費用は基本的にカップルや家族が自己負担
無理に大規模な式を挙げるよりも、旅行や新生活にお金をかけたいと考える人が多い
3. 親族・友人中心のホームパーティスタイルが主流
結婚式後のレセプションは、自宅の庭やレストランで開かれることも多い
ゲームや余興よりもゆったりとした食事と会話を楽しむ時間が中心
フォーマルドレスよりも、自然体な装いが好まれる傾向
フランスのシンプル婚で人気の演出とは?
シンプルな結婚式の中にも「自分たちらしさ」を表現する工夫がたくさんあります。
ガーデンや古城を借りたプチウェディング
オリジナルの誓いの言葉や手紙の朗読
自作の装飾や手作り料理を取り入れるカジュアルスタイル
フォトウェディングだけで済ませるカップルも増加中
「豪華さ=愛の証」ではなく、共に過ごす時間そのものに価値を見出すのがフランス流です。
国際結婚を考える方へ:フランス人との結婚式準備で知っておきたいこと
結婚式にこだわりすぎると、相手と価値観がズレることも
「大勢を招待して盛大に祝う」よりも、「本当に大切な人たちと静かに祝う」スタイルが主流
手作り感や自然体な雰囲気を好む人が多いため、無理な演出は逆効果になることも
お互いの文化の違いを尊重し、二人にとって最も心地よいスタイルを選ぶことが、幸せなスタートにつながります。
まとめ:シンプルでも心に残る、それがフランスの結婚式
フランスの結婚式は、派手な演出や豪華な披露宴がなくても温かく、愛に満ちたものです。大切なのは、誰と、どんな思いでその日を迎えるか。形式にとらわれず、自由な発想でふたりのスタイルを大切にする結婚文化は、今後ますます注目されていくでしょう。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
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