フランス人との結婚を考えたとき、まず気になるのが結婚手続きの流れや必要書類です。日本とフランスでは制度が異なるため、国際結婚には少し複雑な準備が求められます。
この記事では、フランスで結婚する場合の流れと、日本人が準備すべき書類、注意点などをわかりやすく解説します。実際にフランスへ移住したい方や、現地での手続きに不安がある方はぜひ参考にしてください。
フランスで国際結婚する場合の基本的な流れ
フランスでは、**市役所(Mairie)での民事婚(mariage civil)**のみが法的に有効です。教会などでの挙式は任意であり、宗教婚だけでは法律上の効力はありません。
国際結婚の流れ(日本人がフランスで結婚する場合):
必要書類を揃える
フランスの市役所に婚姻申請(Dossier de mariage)
結婚意思確認の面談(必要に応じて)
結婚告知(Publication des bans)
挙式(市役所での民事婚)
結婚証明書(Acte de mariage)の発行
日本人が提出すべき主な必要書類(2025年時点)
以下は、フランスの市役所に提出する際に必要とされる書類の一例です。市町村によって多少の違いがあるため、事前に確認しましょう。
✅ 日本人側が用意する書類
書類名 | 備考 |
---|---|
有効なパスポートのコピー | 身元確認用 |
出生証明書(Acte de naissance) | フランス語訳付きで、6か月以内に発行されたもの |
独身証明書(Certificat de célibat) | 結婚していないことを証明。日本の自治体では直接発行不可。日本大使館で取得可能。 |
住所証明(Justificatif de domicile) | フランス在住であることを証明する公共料金請求書など |
婚姻要件具備証明書(Certificat de capacité à mariage) | 日本人が結婚できる法的要件を満たしていることを証明。日本大使館発行。 |
※すべての書類に**フランス語訳(公認翻訳者による翻訳)**が必要です。
フランス人側が準備する主な書類
有効なIDカードまたはパスポート
出生証明書(3か月以内に発行されたもの)
住所証明
前婚がある場合:離婚証明書(Jugement de divorce)または配偶者の死亡証明書
婚姻手続きにおける注意点
1. 結婚告知(Publication des bans)は義務
市役所にて結婚予定のカップルの情報を10日間掲示する必要があります。これは重婚などを防ぐための制度で、公開後に正式な婚姻が許可されます。
2. 必要に応じて面談があることも
国際結婚の場合、偽装結婚防止のために市役所で面談(聴聞)が実施されることがあります。
互いの関係性や言語の理解度、同居状況などを確認されることがあります。
3. 手続き期間は余裕を持って
書類収集や翻訳に1〜2か月
結婚告知期間に10日以上
面談・調査がある場合はさらに時間がかかることも
結婚式のスケジュールは、書類の準備完了後に決定するのが安全です。
フランスでの結婚を日本で届け出るには?
フランスで結婚後、日本でも法的に婚姻を認めてもらうには、以下の手続きが必要です。
✅ 日本の役所への婚姻届提出(報告的届出)
必要な書類:
フランスの結婚証明書(Acte de mariage)
日本語訳(翻訳者の署名付き)
日本の戸籍謄本(日本に住所がない場合は本籍地に提出)
提出期限:結婚日から3か月以内
国際結婚後の姓の扱いは?
フランスでは結婚しても法律上の姓は変わりません(別姓が基本)。
一方、日本では戸籍制度があるため、日本人配偶者が姓を変更する必要があります(夫婦同姓)。
姓の選択については、結婚届提出時に慎重に検討しましょう。
まとめ:フランスでの国際結婚は事前準備がカギ!
フランスでの国際結婚は、日本とは異なる制度・文化に基づくため、正確な情報と十分な準備が不可欠です。
必要書類の翻訳や取得には時間がかかるため、早めにスケジュールを立てて計画的に進めましょう。
結婚は法的な契約であると同時に、お互いの人生をつなぐ大切なステップです。国際的な違いを理解し合いながら、素敵なスタートを切りましょう。
結婚相談所 たかなしや
https://www.takanashiya.jp/
コメント