好き、を伝える手段が無数にあるこの時代に、
あえて“手書きの手紙”から始まる恋があります。
LINEより時間がかかるし、即レスもできない。
でもだからこそ、その一枚の紙には“心の濃度”がこもっているのです。
この記事では、そんな「手紙で始まった恋」のストーリーを5つ、ショートドラマ形式でご紹介します。
① 「ありがとう」のメモが、恋の始まりだった
――職場の付箋から始まった恋(30代・会社員女性)
異動してきた彼が、コピー機を使ったあとにポストイットを一枚残していた。
《ありがとうございました》と、整ったやさしい字で。
それが妙に気になって、私も《またどうぞお使いください》と返した。
すると次の日、今度はペンの種類が変わっていた。
そんな付箋リレーが1週間続いたあと、
《今度、直接お礼言わせてもらえますか?》という一枚が届いた。
▶ メールよりも、声よりも、静かな“好き”が伝わる紙の温度。
② 推しへのファンレターが“恋人”への第一歩に
――趣味から始まった距離感ゼロの恋(20代・女性)
地元の駅員さんに憧れていた。制服、姿勢、声。全部がツボだった。
ある日、思い切ってファンレターを書いてみた。名前も連絡先も書かずに。
数日後、駅の掲示板に小さく貼られたメモ。
《お手紙、ありがとうございます。元気をもらいました》
直筆の字だった。確かに、あの声の人の字だと思った。
その後、何度か手紙のやりとりを重ね、駅前の喫茶店で初めて会った。
名前を呼ばれた瞬間、私の中の“推し”は“恋”に変わった。
▶ 一方通行だった手紙が、いつの間にか“手渡し”になる日。
③ 手書きの履歴書で惹かれた彼
――アルバイト先で出会った不器用な優しさ(20代・男性)
新人バイトの女の子の履歴書は、手書きだった。
字はちょっと崩れていて、でも「この仕事が好きです」の一文がまっすぐで、心に残った。
指導係になった僕は、彼女の一生懸命さに触れるたび、どんどん惹かれていった。
シフトがかぶらない日に、メモ帳で連絡ノートを残すのが楽しみになった。
ある日、帰り際に渡された便箋には、こう書かれていた。
《○○さんと働く時間が、バイトでいちばん楽しかったです。よかったら、今度…》
▶ 一番大切な言葉は、スマホじゃなくて“便箋”に残したくなる。
④ 引っ越しのあとに届いた、最後の手紙
――隣人からの別れと始まり(30代・女性)
3年間、何度か挨拶を交わしただけの隣人。
物音ひとつ立てない静かな人だったけれど、いつも笑顔だった。
引っ越し当日、ポストに白い封筒が。
《これまで静かに暮らせたのは、あなたのおかげです。ありがとうございます》とだけ書かれていた。
差出人の名前の最後に、小さく携帯番号が添えてあった。
思わず、手が震えた。
▶ 声をかけられなかった3年間の沈黙が、手紙一通でほどけることもある。
⑤ 趣味で始めた“交換日記アプリ”がリアルになった日
――文房具好きのふたりが出会ったきっかけ(20代・男女)
趣味のSNSで知り合った人と、匿名で交換日記アプリを始めた。
最初は「今日の推しペン」「紙質比較」など完全に趣味の話。
でもだんだん、日常や悩みが混ざっていった。
「君の言葉は、なんか落ち着く」と書いてあった日、私は少しドキッとした。
ある日、アプリに貼られた“手書きのスキャン画像”。
《手紙でやり取りしませんか? 僕、本物の紙に書いてみたくなった》
▶ デジタルの中にも、本物の想いは宿る。そして紙に触れたとき、恋に変わる。
まとめ:手紙は、恋が始まる“静かな合図”になる
手書きの言葉には、すぐに既読はつかない。
でも、それがかえって“本気”を感じさせてくれることがある。
恋の始まりに必要なのは、勇気とタイミング、そして
あなたの心をそのまま映す“インク”の一滴かもしれません。
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